京田辺・木津川エリアガイド

京田辺・木津川エリアガイド

奈良文化の影響も色濃く、平安時代のみならず白鳳、天平時代の美しい仏像にまで出会える京田辺・木津川は、仏像ファンなら一度は訪ねてみたいエリアです。極楽浄土を表した浄瑠璃寺は、本堂に安置された浄瑠璃寺の九体阿弥陀如来像に思わず息をのみます。酬恩庵(しゅうおんあん)は、とんちで有名な一休さんが晩年を過ごした静かな禅寺。木津川の和束(わづか)は「茶源郷」といわれる茶処でもあり、約40軒の茶問屋が建ち並ぶ茶問屋街のたたずまいもノスタルジックな雰囲気です。

奈良文化の影響も色濃く、平安時代のみならず白鳳、天平時代の美しい仏像にまで出会える京田辺・木津川は、仏像ファンなら一度は訪ねてみたいエリアです。極楽浄土を表した浄瑠璃寺は、本堂に安置された浄瑠璃寺の九体阿弥陀如来像に思わず息をのみます。酬恩庵(しゅうおんあん)は、とんちで有名な一休さんが晩年を過ごした静かな禅寺。木津川の和束(わづか)は「茶源郷」といわれる茶処でもあり、約40軒の茶問屋が建ち並ぶ茶問屋街のたたずまいもノスタルジックな雰囲気です。

このエリアのみどころ

浄瑠璃寺

浄瑠璃寺(じょうるりじ)

当尾(とうの)の里にある、静けさとのどかさに包まれたお寺。極楽浄土を表すという庭園は、池を真ん中に、西に九体阿弥陀堂(国宝)、東に秘仏の薬師如来像を祀る三重塔(国宝)が。平安時代の「九体阿弥陀」の形式を唯一伝える現存例で、令和5年(2023)までは毎年2体ずつ修復工事に入られています。

スポット情報

岩船寺

岩船寺(がんせんじ)

桜やスイレンなど、境内を四季折々の花が彩る、通称「花の寺」。特に紫陽花が有名で、初夏には背丈ほどもある紫陽花が大輪の花を咲かせます。平成15年(2003)に塗り直された朱塗りの三重塔は鮮やかで、よく写真映えします。本堂では住職自ら解説されることもあり、軽妙な話術が人気を集めます。

スポット情報

笠置寺

笠置寺(かさぎでら)

『太平記』に描かれる「笠置山の戦い」で知られる笠置山山頂に建つお寺。古代の磐座(いわくら)信仰の聖地であり、境内には巨石が点在。修験道の修行の場として発展しました。笠置町の公認キャラ「笠やん」は、笠置寺に実在した猫がモデル。

スポット情報

とくにこれがおすすめ!

スタッフのおすすめポイント!

スタッフのおすすめポイント
かつて、参拝者を導き、笠置寺境内を案内していたという猫の「笠やん」。高さ15mの本尊・弥勒摩崖仏前の本堂には、笠やんの在りし日の姿が飾られ、住職の賛が捧げられています。最近では季節の御朱印帳などに笠やんシリーズも登場。今も笠置寺をしっかりと見守っています。

おすすめのスポット

海住山寺

海住山寺(かいじゅうせんじ)

木津川の北岸、三上山の中腹に位置する古寺。かつて恭仁宮(くにきょう)が置かれた瓶原(みかのはら)を見下ろす景勝地にあり、“観音の海にたたずむ観音の住みか”として、山中にありながら「海」の字を持ちます。五重塔は国宝。

神童寺

神童寺(じんどうじ)

木津川市山城町の山中、神童子(じんどうじ)にある古寺。かつて山岳修験の聖地とされ、室町時代創建の本堂に祀られる本尊・蔵王権現像は圧巻の迫力。収蔵庫は仏像の宝庫。“白不動”や木造天弓(てんきゅう)愛染明王坐像など美しい仏像に出会えます。

当尾石仏の道 (とうのせきぶつのみち)

当尾石仏の道 (とうのせきぶつのみち)

加茂町当尾の山中は、かつて、世俗の喧騒を離れた僧侶の隠遁・修行場となっていました。山間の道には今も石仏や磨崖仏(まがいぶつ)が点在。特に、浄瑠璃寺と岩船寺を結ぶ約2kmの山道はのどかな散策コースとして親しまれています。

和束の茶畑 (わづかのちゃばたけ)

和束の茶畑 (わづかのちゃばたけ)

高級宇治茶の産地で町の至るところに茶畑が広がることから、「茶源郷」とも呼ばれる和束。急傾斜の山を覆い、まるで天空に続くような美しい茶園の景観は、京都府指定景観資産第1号、日本遺産にも認定。和束茶カフェも人気です。

上狛茶問屋街(かみこまちゃどんやがい)

上狛茶問屋街(かみこまちゃどんやがい)

上狛は、木津川水運の要所。南山城エリアのお茶の一大集積地となり、明治期から茶問屋や製茶工場が軒を連ねました。現在も30軒ほどが現存し、風情ある街並みが見られます。町内には山城茶業創立120周年を記念して、「山城茶業之碑」が建てられています。

史跡 恭仁宮跡(山城国分寺跡) (しせきくにきゅうせき やましろこくぶんじあと)

史跡 恭仁宮跡(山城国分寺跡) (しせきくにきゅうせき やましろこくぶんじあと)

今からおよそ1300年前。平城京を離れた聖武天皇が「恭仁宮(くにのみや)」を置き、一時国の都となった場所。わずか5年ほどの期間でしたが、今も現地には大極殿(金堂)礎石などが残り、往時を偲ばせています。

泉橋寺

泉橋寺(せんきょうじ)

奈良時代、行基により、木津川に架けられた泉大橋を守護・管理するために建てられたお寺。門前の石地蔵は鎌倉時代の建立で、高さ約5m。露仏(ろぶつ)の石地蔵として日本一の大きさだそう。お顔がきれいなのは、江戸時代に後補されたため。

ふるさとミュージアム山城[京都府立山城郷土資料館]

ふるさとミュージアム山城[京都府立山城郷土資料館](ふるさとみゅーじあむやましろ[きょうとふりつやましろきょうどしりょうかん])

南山城地域の文化遺産を保存・展示するための、地域密着型資料館。国史跡の恭仁宮跡や椿井大塚山古墳の出土品のほか、お茶の産地として煎茶・碾茶(てんちゃ)の製茶機械を展示。年数回、南山城に関する考古、歴史・民俗を特集した企画展・特別展を開催しています。

けいはんな記念公園

けいはんな記念公園(けいはんなきねんこうえん)

けいはんな学研都市(関西文化学術研究都市)の建設を記念し、平成7年(1995)に開園。「自然との共生」をテーマとした4つのゾーンがあります。公園全域の管理運営は、南禅寺や無鄰菴などの庭園を管理する植彌加藤造園が指定管理者として行っています。

とくにこれがおすすめ!

スタッフのおすすめポイント!

スタッフのおすすめポイント
このエリアの魅力は、なんといっても「お茶」。高級宇治茶の産地として国内外の方に人気を集める和束はもちろん、神童子もお茶の産地。抹茶の原料となる碾茶栽培が盛んで、濃厚抹茶チョコ「神チョコ」がひそかな人気を集めています。

スタッフがおすすめする!

ずらし旅ポイント

エリアのずらし旅ポイント 木津川
京田辺エリアと同じく、こちらも地域全体が観光の穴場スポット。一つひとつのスポットが離れていて公共交通も不便なことが多いため、レンタカーなどで周遊するのがおすすめです。うまく活用して、エリアの「ずらし旅」をお楽しみください。

掲載内容は2021年4月時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

エリアガイド・マップ